「真っ!!真、帰ってる!?」




我が家のリビング。

勢いよくかけこんだ私に驚きながら、
「何っ!?何よ!?」
と真がソファーから立ち上がった。






「掘り起こすの!」



「は?掘り起こすって、えっ!?まさか?」





「清香ちゃんとの約束、掘り起こすから!!真も手伝って!!」




「えー、今から!?」
真はブーブー文句を言いつつ、
「掘り起こすなら洋服、着替えてくるから待ってて」
と、準備を始めてくれた。



「何よ、あんた達。どうしたのよ?」
母が目を丸くしてリビングに顔を出した。


「……お姉ちゃんが、青春時代に戻るって話!」
真の言葉に母は大笑いして、
「あはははっ、何それ。無理に決まってんじゃない!」
と、リビングを出て行った。


「母さん、庭でガチャガチャうるさくするからね!」
と一応声をかけた。


「近所迷惑にならないようにね!」
と、母は階段を上がっていった。