「好きなのに!私、私こそが!!」


手に持っていたテレビリモコンを、テレビ画面に思いきり投げつけた。



がしゃん!




大きな音がする。






「私こそが、私だけが!!!苺なのにぃぃっ!!!」







泣きわめいて。





私はしばらく部屋の中で暴れた。





ぐちゃぐちゃになっていく、私の部屋。






こんなはずじゃなかった。


そう思った。




東京に出て。

大学に通って。


キラキラしたこの街で。


私は楽しい大学生活を満喫するはずだった。





オシャレして。


彼氏とデートして。



ちゃんと勉強もして。




この4年間で夢や目標を見つけられたらって。





そう思っていた。







……なのに。






現実は、これ?