『ご結婚とか……も、あり得るんじゃないでしょうか!?』
芸能リポーターの言葉に、
『本当ですか!』
と女性アナウンサーが前のめりになっている。
目の前が真っ暗になる。
結婚?
優大が?
私以外の、誰かと?
その時。
つぅっと涙が頬を伝った。
「結婚って……」
ぽつりと呟いたら、虚しさが爆発した。
「なんで、なんで?」
テレビ画面には優大と手を繋いでいる、モザイクがかかった誰かが映っている。
「なんで!!なんでよぉぉーッ!!!」
絶叫した。
まさに、絶叫。
「私のこと、愛してくれるんじゃないのぉぉっ!?」
嫌だ。
こんなの、嫌だ!
間違ってる。



