「深雪ちゃんさぁー」
薫おじさんが歩き出す。
「インターネットで調べてもいいんじゃない?『シー・ファンキーズ』のこと、もう少しだけ知ることも大事かもよー?」
「でも……、本人から知りたいんです」
「だったら、『苺』発言も武岡さんに聞いてみなさいよ。深雪ちゃんになら教えてくれるのかもよ?」
……私になら?
薫おじさんと別れて、私は商店街の中のスーパーに寄って、買い物をして帰った。
今日の晩ご飯は、買ってきたコロッケ。
千切りキャベツを添えてお皿に盛る。
人参スープと美味しく食べた。
お風呂から上がって、スマートフォンの画面を見つめる。
優大くんに連絡したいなぁ。
でもお仕事で忙しい中、電話なんかしたら迷惑かな。
ベッドに寝そべって、思いっきり伸びた。
『オレは、深雪さんと家族になりたいです』
優大くんが言ってくれたこと。
嬉しかったなぁ。
……でも。



