電気を消して。 ベッドに入った。 「本当に私が使っていいんですか?優大くんのベッドなのに」 床に敷いた布団に入っている優大くんに尋ねる。 「使ってください。ゆっくり寝てくださいね」 「優大くんも」 ベッドの中から手を伸ばす。 優大くんも布団から手を出して、そっと私の手を握ってくれる。 「おやすみなさい」 お互いにそう言って、目を閉じた。