あーっ、ごめんなさーい!!!
心の中で叫ぶ。
激しい後悔の念が押し寄せてきた。
確かに私が逆の立場なら絶対に教えてほしい。
お祝いだってしたい。
それに考えてみれば、優大くんと付き合って最初の誕生日なんだから。
なんとなく特別な日にしたい、と今更ながらに思う。
「ごめんなさい」
素直に謝る。
『本当ですよ』
と言いつつ、優大くんの声は怒ってはいない。
ちょっと笑っているみたいな声。
『来年のお誕生日は絶対に一緒にお祝いしたいですね』
その言葉に。
胸がドキドキしてしまう。
来年のことを当たり前のように約束してくれる。
嬉しさで胸がいっぱいで、「はい、そうですね」くらいしか返事することが出来なかった。