「シー・ファンキーズ」のライブ。
そういえば、最後に行ったのっていつだっけ。
大学生になってから、行ってないなぁ。
テレビ画面を見つめつつ、ライブに行きたいなぁと、ぼんやり思った。
真っ暗なステージの上。
ぽつっとライトが灯る。
そこには優大が立っている。
『星の降る夜には』のイントロが流れ、優大の周りに他のメンバーが集まってくる。
『ひとりじゃないよ』
優大が呟く。
会場がキャーッと黄色い歓声でいっぱいになる。
再生ボタンを押したばかりだけど。
私の目には涙が浮かんできた。
ひとりじゃないよ。
優大の言葉に、私の心が熱を持つ。
「優大……」
なんて尊い存在なんだろう。
いつだって力をくれる。
いつだって寄り添ってくれる。
「そっか、そうだったんだ」
ライブ映像を観ながら、私はひとり納得する。