今日は「シー・ファンキーズ」の映像を観て過ごそうと思ったから。


画面越しとはいえ、優大に会うんだ。



だらしない恰好は避けたい。




「どれを観ようかな?」


DVDやブルーレイ・ディスクを収納しているボックスを取り出し、ウキウキしつつ吟味する。




離れていた分、これからはたくさん「シー・ファンキーズ」に溺れよう。







彼氏に浮気されても。



その浮気に本気になって、別れ話が目の前にぶら下がっていても。





私は生きていかなくちゃいけない。






まるでこの世の終わりだと思っていた。



でも、昨日。



テレビで優大を観て、私は考えが変わった。




この世の終わりなんかじゃない。






推しさえいれば、生きていける。









優大がいれば。










5年前のライブ映像を取り出し、私はビデオリモコンの再生ボタンを押した。