お昼ごはんは久しぶりにお母さんの作ったごはんを食べた。
きっと私が帰ってきたから、張り切って作ってくれたんだと思う。
私の好きな筍の炊き込みご飯、鶏肉と里芋の煮物、だし巻き卵に、きゅうりの酢の物というメニュー。
「のどが渇きそうやな」
と、笑うお父さん。
「そうやな」
と私も笑ったけれど、分かっていた。
実家に居た頃の、私の大好物ばかりだ。
午後からは懐かしい自分の部屋でゴロゴロしたり、お母さんとお茶をしながらおしゃべりしたり。
だけど。
頭の中では、優大はいつ連絡をくれるかなって思っていた。
連絡がきたら。
私の、私達の人生は、変わる。
別々の道を歩いていたけれど、その時がきたら。
道が交わって、一緒に歩いていくんだ。