『あたしは柚稀くんの弟たちの玲於くんと羅唯くんと琉唯くんと関わりがあるってことは知ってる、よね』



『その時の話になるんだけど、あたし学校では嫌われてて、虐められてるんだ』



『それはあたしが少し前に炎龍【enryuu】っていう暴走族の姫をしてたんだ。炎龍は知ってるよね。玲於くん達の入っているところ』



『そこであたしはずっと姫をしてたんだけどある日突然女の子が2人目の姫になって言って来たんだ。その時はあたしも仲良くしようと思ってた。だけど相手の女の子はそうも思っていなかったみたいで、ある日その子に呼び出されたんだ』



『そしたらその女の子は姫は私1人でいいから降りてって言ってきたの。あたしもその時はびっくりして、なにかの冗談なのかなって思って聞き流してたの。そしたら次の日学校に言ったらあたしが玲於くんと付き合ってたのに浮気したって言う噂が流れたの』



『勿論それはデマなんだけど、皆がそれを信じちゃったみたいで。それであたしは炎龍の姫を降ろされちゃったの。あたしが姫を下ろされてから数日した日に現姫の女の子があたしにこう言ってきたんだ。「どう?今の気分は」って。あたしはその時に思ったの。この子が嘘の噂を流したんだって』



『だけど、皆に言っても信じて貰えなくて…』



『うぅ…』



柚稀「…そうだったんだね。」



柚稀「僕はみあちゃんを、信じるよ」



『っえ、?』



柚稀「僕はみあちゃんがそんなことする子だとは思わないもん。」



『柚稀くん、あ、ありがとう…うぅ、』



柚稀「泣いていいんだよ?我慢しないで」



『うわぁん、』