だけど── 「でも思い返してみると、杉野、在花と隣の席になった辺りからずっと興味示してたわよね。あの頃にはもう狙ってたの?」 「まーな。最初は藤田の友達ってことでちょっと警戒もしてたけど」 「どういう意味よ」 会話の内容の端々から、あの告白が何かの間違いでもなければ、うたた寝した瞬間に見た夢でもないのだということがわかった。 新学期早々、考えなければならないことが増えて、頭がパンクしそうだ。