それから2人で学校を出て、ユウキに誘われて近くの公園へ向かった。
小さな公園には遊具がないため子供たちの姿もない。
フェンスで囲まれているものの、公園というよりもただの空き地といった感じだ。
フェンスの近くには木製のベンチがあって、ユウキと一緒にそこに座った。
ベンチに置いた手と手が今にも触れ合ってしまいそうな距離にある。
ユウキに助け起こされた時に手は繋いでいるけれど、あのときとは全く違う緊張感があった。
なにか話した方がいいと思いながら、なかなか口を開くことができない。
空を見上げてみると白い雲がゆったりと流れていく。
「急にこんな風にふたりきりになると、やっぱり何を話していいかわからないな」
ユウキが照れたように言い、頭をかく。
その頬はほんのりとピンク色に染まっていた。
そんなユウキを見ていたらセイコまで照れてきて、ついうつむいてしまった。
「今日は、なにか私に用事があったの?」
うつむいたまま質問すると、隣でユウキが頷いたのがわかった。
「実は俺、もう1度サッカーを初めてみようかと思うんだ」
「え、本当に!?」
予想外の言葉にセイコは驚いて顔を上げる。
ユウキははにかんだ笑みを浮かべた。
小さな公園には遊具がないため子供たちの姿もない。
フェンスで囲まれているものの、公園というよりもただの空き地といった感じだ。
フェンスの近くには木製のベンチがあって、ユウキと一緒にそこに座った。
ベンチに置いた手と手が今にも触れ合ってしまいそうな距離にある。
ユウキに助け起こされた時に手は繋いでいるけれど、あのときとは全く違う緊張感があった。
なにか話した方がいいと思いながら、なかなか口を開くことができない。
空を見上げてみると白い雲がゆったりと流れていく。
「急にこんな風にふたりきりになると、やっぱり何を話していいかわからないな」
ユウキが照れたように言い、頭をかく。
その頬はほんのりとピンク色に染まっていた。
そんなユウキを見ていたらセイコまで照れてきて、ついうつむいてしまった。
「今日は、なにか私に用事があったの?」
うつむいたまま質問すると、隣でユウキが頷いたのがわかった。
「実は俺、もう1度サッカーを初めてみようかと思うんだ」
「え、本当に!?」
予想外の言葉にセイコは驚いて顔を上げる。
ユウキははにかんだ笑みを浮かべた。



