手に持っていた箱から小さくて可愛いチョコレートが転げ出る。 「あ~あ可哀想」 カナがそう言い、ハルナが声を上げて笑う。 それに釣られるようにして教室内に笑い声が広がっていく。 トオコは唇を引き結んで、落ちたチョコレートを拾ったのだった。