5時間目の授業が終わってからもセイコはまだ信じられない思いでいた。
自分には全く興味がないと思っていたハルナから声をかけられたのだ。
一緒にいる間は会話が途切れないようにハルナからずっと話しかけてくれていた。
これって、あの接着剤が本物で、私とハルナの心がくっついたってことでいいんだよね?
まだ信じられなくてセイコは手のひらを見つめる。
その時頭の後ろにコツンと軽い衝撃があって振り向いた。
後ろの席の男子が何かを差し出している。
受け取ってみるとそれは小さな紙だった。
《次の休憩時間はセイコの好きな本の話をしてね》
そう書かれた下にはハルナの名前が入れられている。
振り向くとハルナと視線が合って軽く手を振られた。
セイコはそれに手を振り返し、先生にバレる前にすぐに前を向いた。
そして膝の上でもう1度手紙を読み直す。
こんな風に授業中に内緒のやりとりをするのも実は憧れだったのだ。
セイコは笑みを我慢することができないまま、手紙を大切にポケットに入れたのだった。
自分には全く興味がないと思っていたハルナから声をかけられたのだ。
一緒にいる間は会話が途切れないようにハルナからずっと話しかけてくれていた。
これって、あの接着剤が本物で、私とハルナの心がくっついたってことでいいんだよね?
まだ信じられなくてセイコは手のひらを見つめる。
その時頭の後ろにコツンと軽い衝撃があって振り向いた。
後ろの席の男子が何かを差し出している。
受け取ってみるとそれは小さな紙だった。
《次の休憩時間はセイコの好きな本の話をしてね》
そう書かれた下にはハルナの名前が入れられている。
振り向くとハルナと視線が合って軽く手を振られた。
セイコはそれに手を振り返し、先生にバレる前にすぐに前を向いた。
そして膝の上でもう1度手紙を読み直す。
こんな風に授業中に内緒のやりとりをするのも実は憧れだったのだ。
セイコは笑みを我慢することができないまま、手紙を大切にポケットに入れたのだった。



