☆☆☆
どうしてサッカーをやめてしまったんだろう。
本当は好きだったはずなのに。
あんなにかっこよかったのに。
頭の中でグルグルと考えているとあっという間に放課後になっていた。
1人で家に戻ってきたとき、玄関前に宅配便の車が止まっているのが見えた。
ちょうどセイコの家のチャイムを鳴らそうとしていたので、駆け寄る。
「ちょうどよかった」
宅配業者のお兄さんは名字を確認してから小さな段ボール箱をセイコに手渡した。
そこにはセイコの名前が書かれていてまばたきをする。
なにを買ったんだっけ?
そう思いながら伝票にサインをして玄関へ入った。
リビングにいる母親にただいまと声をかけ、荷物を持って2階へ上がる。
部屋の真ん中に置かれている丸いテーブルの上にダンボールを置いて開封してみたとき、ようやく自分が人間接着剤を購入したことを思い出した。
写真で見たのと同じで黄色い容器に人間接着剤と書かれている。
手の平サイズでほとんど重さも感じない。
「こんなので本当に心と心がくっつくの?」
そう呟いた時、箱の中に説明書が入っていることに気がついた。
どうしてサッカーをやめてしまったんだろう。
本当は好きだったはずなのに。
あんなにかっこよかったのに。
頭の中でグルグルと考えているとあっという間に放課後になっていた。
1人で家に戻ってきたとき、玄関前に宅配便の車が止まっているのが見えた。
ちょうどセイコの家のチャイムを鳴らそうとしていたので、駆け寄る。
「ちょうどよかった」
宅配業者のお兄さんは名字を確認してから小さな段ボール箱をセイコに手渡した。
そこにはセイコの名前が書かれていてまばたきをする。
なにを買ったんだっけ?
そう思いながら伝票にサインをして玄関へ入った。
リビングにいる母親にただいまと声をかけ、荷物を持って2階へ上がる。
部屋の真ん中に置かれている丸いテーブルの上にダンボールを置いて開封してみたとき、ようやく自分が人間接着剤を購入したことを思い出した。
写真で見たのと同じで黄色い容器に人間接着剤と書かれている。
手の平サイズでほとんど重さも感じない。
「こんなので本当に心と心がくっつくの?」
そう呟いた時、箱の中に説明書が入っていることに気がついた。



