海外になるいつくかの学校にかけあったところ、どこの学校でもミハルの存在を欲しがった。


ミハルの学力が今大学生並であるということも、特別テストの結果わかった。


「よかった。これでミハルの本当の力を発揮するすることができるわね」


お母さんも安心したようにそう言ってくれた。


お父さんはすぐに仕事をやめることはできないから、海外ではしばらく一人暮らしになりそうだ。


だけどミハルなら大丈夫。


言葉の壁もないし、その国のことをなんでもよく知っている。


「お父さんたちは後から行くから、ミハルはしっかりと勉強していなさい」


空港まで送ってくれた両親に見送られて、ミハルはひとりで飛行機に乗ったのだった。