「そんなに焦る必要はないんじゃない? 私達まだ中学生なんだよ?」


チアキに言われてもミハルは納得しなかった。


自分は今までなりたいなりたいと言うばかりで努力をしてこなかった。


夢に向かって邁進している2人とは違うんだ。


人よりももっともっと頑張らないと、追いつくこともできない。


「もっと頑張らないと、もっともっと……」


ミハルはブツブツと呪文のように唱えたのだった。