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夢から覚めたミハルはまたぼーっとした気分だった。


今日のミハルは夢の中で憧れのパティシエになっていた。


しかも弟子を3人も連れて、自分のお店も持っていた。


「素敵」


起きて開口一番そんなことを呟いた。


自分の店を持つなんて考えたこともなかったけれど、パティシエを選べばそういう未来のあり得るんだ。


もちろん、ペットショップだって自分の店として構えることはできる。


だけどミハルの頭にはすでにケーキ屋の『MIHARU』のイメージが出来上がってしまっていた。


『MIHARU』は連日大賑わいて、長蛇の列ができている。


雑誌やテレビでも紹介されて、ミハルは天才パティシエとして有名になるのだ。


「やっぱり夢を叶えるならパティシエだよね」


ミハルはそう呟いたのだった。