勉強中。
目の前には大好きな彼氏。
とても格好いい彼は,身長も高く良くモテる。
彼の笑顔は世界一で,その優しげな笑みを向けられるととても安心した。
ふと彼の手に目がとまる。
私は彼に頭を撫でられるのも好き。
高さが丁度いいのだそう。
普段は特段意識することはないけど,こーゆう時,あぁ男の人だって思う。
自分とは違う,ゴツゴツと骨張った手。
指も長くて羨ましいくらい形が良い。
でも,好きなのと同じくらい,撫でられるのは心臓に悪い。
他の人にされるのとは違い,ドキドキふわふわ,くすぐったい気持ちになる。
「どうかした?」
突如向けられた笑顔と声に,私はビックリした。
ぼーっとしちゃってたみたい。
「んーん。何でもない」
私がそう首を振ると,彼は頬を薄く染めた。
あ、と思うと同時に
「あんま見ないで……照れるから」
やっぱりその手は私の頭に乗っていて,彼のその不意打ちな表情に私はきゅんとなった。