「やった~!
  今日は瑠香とお出かけ出来るのね!」


 「うん、今日は何もないからいいよ!」


 私はただ今学校の休み時間に友達の奏と
 放課後遊ぶ約束をしていた


 「ま~ったく、ホントお前らって
  仲良いよな。」


 突然話しかけてきたのは
 クラスメイトの陽樹だ

 
 「あっ!そう言えば、碧翔が呼んでたぞ?」


 「また~…。いつよ?」


 「放課後に3組だとよ。」


 「はぁ~?放課後は私と出かけるの!
  用事があるから無理って言っとき
  なさいよ!」


 「お前が言えよ。俺は伝言しか頼まれて
  ないからな。返事聞いてこいとは
  言われてない。」


 「何よ~!使えないわね。」


 奏と陽樹が言い争ってる中
 私は昨日の蒼馬との会話を思い出す


 (そうだ!今日で話を付ければ…。)


 ハッキリしない私も悪いんだ

 すっぱり断ってしまえばもう話しかけて
 くる事もないかもしれない…


 「ごめん、奏!やっぱり今日もパス!」


 「ええっ…陽樹、あんたのせいよ!」


 「いやっ…俺じゃないから。」


 「奏、落ち着いて?実は…。」


 私は奏に訳を話す


 「でも瑠香、平気なの?」


 「うん、心配いらないから。」


 「でもな~そんな簡単に諦めてくれる
  ような奴じゃないと思うぜ?」


 「え~それは困るな…。」


 「じゃあやっぱりあんたが交渉して
  きなさいよ。」


 「それはお断りだね。」


 (それでも…やってみるしかない。)