「とにかく難しい問題なの!
  ほら、早く出てって!」


 私は蒼馬を起こすと、部屋の外に
 追い出した


 「痛った…。
  クソ、馬鹿力なんだからよ。」


 「あらあら、喧嘩したの?」


 「あ、母さん。違うよ、姉ちゃんが
  暴力振るうから!」


 「まぁ、瑠香!お姉ちゃんなんだから
  優しくなさい!」


 ガチャっと部屋のドアが開かれる


 「お母さんに告げ口したね!
  あんたが余計な事言うからよ!」


 「こら!弟をいじめるんじゃありません!」


 「ちょ…母さん、小さい子供じゃない
  んだからさ…。」


 「ぷぷっ!そうだね、可愛い可愛い
  弟の蒼馬くんだもんね。笑
  ごめんなちゃいね~!」


 「ふっ…ふざけるな、阿呆姉~!」


 「2人共、止めなさい!全く…。」


 「どうしたんだ?随分騒がしいが…?」


 「喜昭さん!2人が喧嘩して…。」


 「2人共、止めなさい。原因はどうあれ
  喧嘩両成敗!」


 「はぁ~い…じゃあ私戻るね。」


 「分かったよ…。」


 2人はスゴスゴと自分達の部屋へと戻る