「それにしてもさっきの写真、誰?」


 「あ~えっと~?」


 (やば…見えてたのか…。)


 私は何て説明したらいいのか迷う


 実は神様で…って言っても信じては
 くれなさそうだし


 寧ろ馬鹿にされる気がする


 「姉ちゃん…頭でも打った?」


 って本気で心配されそうだよ!


 「社にいる住職のお兄さんだよ!
  ほら、私あの祠にお参りしてるの
  知ってるでしょ?」


 「あーあの祠か…。」


 「イケメンだから写真撮らせて
  貰っちゃった♡」


 「姉ちゃんってホント面食いだよな…。」


 「なっ…失敬な!私だって顔の好み
  くらいあるわ!」


 「はぁ…じゃあ姉ちゃんに付きまとって
  た、あの人は?付き合わないの?」


 気怠そうに私のベッドにもたれ込み
 私に視線を向ける


 「付き合う訳ないじゃん。大体、私
  しつこい人は嫌いなの。むしろ迷惑よ!」


 「そんじゃハッキリ言えば良いじゃん。
  私貴方と付き合う気はないです。
  ってさ。」


 「無理よ…前にも言ったけど、それでも
  めげないし…。」


 「姉ちゃんって変に押しに弱いよな。」


 「うぐっ…!」