昼と夜の間で、僕らは手をつなぎ合う


笑顔で語る雨夜くんに、わたしの表情も自然とゆるむ。


雨夜くんが話してくれるから、わたしは夜間のことについて、ほかにも色々知っている。


文化祭のとき雨夜くんと一緒にいた金髪の子は、明山くんといって、しゃべりすぎるくらいよくしゃべるとか。

夜間の担任が、裏社会にいそうなスキンヘッドの男性だとか。

外国人だけのクラスがあるとか、夜間にも体育などの副教科があるだとか。


雨夜くんはどんどん、わたしの世界を広げてくれる。

いつだって、明るいほう、明るいほうへと手を引いて、わたしを導いてくれる。