◇
種目がバスケに決まったときには、絶望だった。
恐怖でしかなくて、失敗したらどうしようってマイナスな気持ちに襲われた。
でもそこであきらめるんじゃなくて、ちゃんと努力と準備をすれば。
その中で気持ちを整えていけば……こんなにも違った今日を、迎えられるものなんだ。
予定通りやってきた、球技大会当日。
「ちょ、やば! 日焼け止め忘れたんだけど」
「わたしの貸すよー」
女子がにぎやかにひしめく更衣室。
その隅のほうで体操着に着替えながら、わたしは改めて、気を引き締め直していた。
……今日は、できる限り頑張ろう。
緊張はある。深呼吸をしても、心臓のドキドキは止まらない。
けれど抗えないほどの過剰な不安は、もう胸の中に生まれてこなかった。
雨夜くんがバスケの練習に付き合ってくれて、少し自信がついたおかげだ。
そして……雨夜くんについて一歩踏み込めたことが、わたしの中に革命みたいなものを起こしたんだと思う。
種目がバスケに決まったときには、絶望だった。
恐怖でしかなくて、失敗したらどうしようってマイナスな気持ちに襲われた。
でもそこであきらめるんじゃなくて、ちゃんと努力と準備をすれば。
その中で気持ちを整えていけば……こんなにも違った今日を、迎えられるものなんだ。
予定通りやってきた、球技大会当日。
「ちょ、やば! 日焼け止め忘れたんだけど」
「わたしの貸すよー」
女子がにぎやかにひしめく更衣室。
その隅のほうで体操着に着替えながら、わたしは改めて、気を引き締め直していた。
……今日は、できる限り頑張ろう。
緊張はある。深呼吸をしても、心臓のドキドキは止まらない。
けれど抗えないほどの過剰な不安は、もう胸の中に生まれてこなかった。
雨夜くんがバスケの練習に付き合ってくれて、少し自信がついたおかげだ。
そして……雨夜くんについて一歩踏み込めたことが、わたしの中に革命みたいなものを起こしたんだと思う。


