昼と夜の間で、僕らは手をつなぎ合う


「~ち、ちがいます! これはたまたま、偶然で……!」

「ははっ!」


必死に弁解しようとするわたしに、おばあさんだけでなく、雨夜くんまで笑いだす。

しまいにはわたしも笑ってしまって。でも少し、泣きそうになった。


……どうか。

どうかおばあさんの病気が、治りますように。

どうか雨夜くんが、幸せでありますように。

どうか、どうか。本当に。


優しく整った空間の中で、わたしはそう、強く願った。