昼と夜の間で、僕らは手をつなぎ合う


「永田さん、もしかして顔に当たりそうで怖かったりする?」

「え!? う、うん……」

「両手をボールよりも広く構えなかったら、絶対に当たることはないから大丈夫だよ。そうだな……じゃあ受けなくてもいいから、ボールが飛んできても目をつむらない練習をしようか」


雨夜くんはそう言って、わたしのそばに来ると、構えの手本を見せてくれた。

雨夜くんに倣って、自分の手を三角形のようなかたちにする。


「……うん、そんな感じ! 最初はキャッチできなくてもいいから、その三角形を崩さないことだけ考えてみて」

「はいっ!」

「ふ、いい返事」


近距離で雨夜くんにほほえまれてしまって、倍くらいに鼓動がはやる。

勉強を教えるのだけでなく、雨夜くんはスポーツを教えるのもとても上手だ。


雨夜くんに欠点ってあるんだろうか。

どこをどう掘っても、一向に見当たらない気がする。