昼と夜の間で、僕らは手をつなぎ合う


そうしてひと通りのストレッチが終わったところで、雨夜くんが荷物からバスケットボールを取り出した。


「家にあったやつで……ボロいし、男子用なんだけど」

「わ、ありがとう……! あの、男子と女子で、ボールが違うの?」

「うん、サイズが微妙に違うよ。手のひらの大きさが違うから、それに合わせてて……ほら」


そう言ってわたしの手をやわらかく持ち上げ、自分の手のひらと合わせる雨夜くん。

わたしのちまっとした手から、雨夜くんの長くしっかりした指が、ひと間接ほどはみ出ている。


……わあ。

ぶわっと照れがきて、思わずくちびるの両端を締めつける。

そんなわたしににこりと笑いかけ、雨夜くんは言った。


「まず、永田さんの現状がどんな感じか見せてもらってもいい?パス、出し合おうか」

「う、うん……!」


いよいよここから、バスケの練習だ。くちびるを意志を持った一本の線にして、こくりとうなずく。

雨夜くんが、わたしから数メートル離れたところに立って、ボールを構えた。


「ゆるく出すから、そんなに気負わなくて大丈夫だよ」

「は、はい……っ!」