雨夜くんはとてもさわやかでキラキラしているけれど、今日の天気は曇天だ。
だから公園までの道、私たちが交わす会話は雨に関することにかたよった。
もうじきに梅雨の時期になるね、だとか。傘は普通か折り畳みか、どっち派?とか。
そんな何気ない会話のキャッチボールが嬉しくて、わたしはいちいちニヤけてしまった。
そうしてたどり着いた公園。
前回と同じ場所に、同じバスケットゴールが置いてあるのだけれど、今日はゴールが妙に大きく見えた。
リングまで、こんなに距離があっただろうか。
わたしの腕力ではとてもボールを届かせることができない気がする。
「さっそくだけど、はじめようか」
雨夜くんはそう言って、荷物をゴールのそばに置いた。
体を傷めるといけないので、まずはストレッチから。雨夜くんの見よう見まねで、腕や足の筋肉を伸ばしていく。
雨夜くんは手足が長いから、ストレッチの動作ひとつひとつが様になる。
一方でわたしはなんだか、怪しい踊りをしているみたいだ。


