でもやっぱりソワソワしてしまって、過剰にまばたきをしながら改札をくぐる。
「永田さん!」
すると改札の向こうには、すでに雨夜くんが待ってくれていた。
約束の時間より早めの電車で来たというのに、さすがジェントルマンだ。
はやる鼓動を感じながら、あわてて雨夜くんの元に駆け寄る。
「ありがとう、こっちまで来てくれて」
「や……っ、むしろわたしがありがとう……!お休みに時間割いてくれて……!」
ワタワタと胸の前で手を振って、チラチラッと雨夜くんを見る。
今日の雨夜くんは、なんだか一段とさわやかだ。白い服を着ているからかな……と思って、ハッとした。
雨夜くんも、白Tシャツにチノパンだ。ふたりでそろえたみたいになってしまっている。
「おそろいみたいだね」
「……っ!」
うわあ、と恥ずかしくなったとき、雨夜くんに言われてさらに顔が沸騰した。
自分の体にだけ、先に真夏が訪れたみたい。


