飲み会自体は、あまり話すことができなかった。
なぜ、もう少し席を近くにしなかったのか、と後悔した。
しかも、他のインターンはとっとと飲み直すと行って、どこかへ行ってしまい……よりにもよって彼女に片づけを手伝わせてしまった。

最後の最後まで何をやっているんだ……俺は……と、少し情けなくなった。

「最後の最後まですみませんね」
と僕が謝ると
「もう慣れました」
と微笑んでくれる。
そんな彼女の顔をもう見られなくなると思うと、胸が痛む。
お酒の力もあったのか、僕は初めて、隠し続けてきた本音を言ってしまった。
「君がいなくなるのは、本当に寂しくなりますね」