昨日、あなたに恋をした

「会社で後輩にたくさんもらったんだ。
 レモンゼリーを作ってみた。

 そろそろできた頃だろう。
 食べるか?」

 誠孝は返事も聞かずに立ち上がる。

 話題がそれたことにホッとしながら日子は言った。

「いつもの後輩さんですか?
 いい人ですね~。

 なにかお礼しなくちゃですね」

 その一言が、最近、いつもなにかが不安な誠孝の、飛びすぎる妄想の引き金を引くことになるとも知らずに――。