「さっきあの3人がいじってた」
多美子が小声で教えてくれたが、蓋を開けてみてもそこにはなんの変哲もないお弁当が入っているだけだった。
なんだ、なにもないじゃん。
そう思った次の瞬間、お米に違和感があった。
普段お母さんはお米の上にふりかけをかけてくれているが、今日はかけられていないようなのだ。
「チョークの粉を入れてた」
多美子に言われて私はハッと息を飲んだ。
箸でお米をつついてみると、白い粉の下からふりかけが覗いた。
真っ白に見えたのは全部チョークの粉だったのだ。
途端に3人の笑い声が教室中に響き渡った。
ゲラゲラとおかしそうに、お腹を抱えて、目に涙をためて笑っている。
「なにしてんの? 早く食べないと昼が終わっちゃうよ?」
白々しく声をかけて近づいてきたのは真純だった。
後ろには当然のように夕里子と由希を従えている。
私は後ろの2人を睨みつけた。
あんたたちが怯えている情けない動画を持っているだぞ。
そんな言葉が喉からでかかった。
多美子が小声で教えてくれたが、蓋を開けてみてもそこにはなんの変哲もないお弁当が入っているだけだった。
なんだ、なにもないじゃん。
そう思った次の瞬間、お米に違和感があった。
普段お母さんはお米の上にふりかけをかけてくれているが、今日はかけられていないようなのだ。
「チョークの粉を入れてた」
多美子に言われて私はハッと息を飲んだ。
箸でお米をつついてみると、白い粉の下からふりかけが覗いた。
真っ白に見えたのは全部チョークの粉だったのだ。
途端に3人の笑い声が教室中に響き渡った。
ゲラゲラとおかしそうに、お腹を抱えて、目に涙をためて笑っている。
「なにしてんの? 早く食べないと昼が終わっちゃうよ?」
白々しく声をかけて近づいてきたのは真純だった。
後ろには当然のように夕里子と由希を従えている。
私は後ろの2人を睨みつけた。
あんたたちが怯えている情けない動画を持っているだぞ。
そんな言葉が喉からでかかった。



