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翌日、私は寝不足の顔で重い足取りで学校へ向かってきた。


昨日の朝とは大違いだが、こんな気分の日に限って天気はよかった。


久しぶりの晴れ間にお母さんはとても喜んでたくさんお洗濯物をすると張り切っている。


晴れでも雨でも私が学校でやられることは同じだ。


いやきっと今日から今まで以上のイジメが待っている。


もう、両親へのごまかしもきかなくなってしまうかもしれない。


想像は悪い方悪い方へと進んでいき、あるきながらコンクリートにズブズブと沈んでいってしまいそうになる。


それでも学校に到着してしまい、私は1年A組の教室内へと入っていた。


できるだけ気配を消したくて自然と猫背になってうつむいて歩く。


自分の席までたどり着けると一旦安心して大きく息を吐き出した。


それでもまだ私の心は休まらない。


今日はどんなことをされるのだろうかと不安が募って胃がギリギリと締め上げられる。


今まではこんなことなったのに……。


そう思って奥歯を噛み締めたとき、机の上にラクガキされていないことに気がついた。


毎朝の日課のように書かれていたブス、バーカ、シネ、の3つの言葉。