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アプリの存在を思い出したのは帰宅してからだった。
靴がべちょべちょに汚れて気になったけれど、それを洗うこともせずにすぐに自室へと駆け込んだ。
汚れた制服を脱ぎ捨てて乱暴に部屋着になってベッドに突っ伏す。
そしてこらからのことを考えて体を震わせていたときだ。
スマホが震えてダイレクトメールの存在を知らせたとき、そのアプリのアイコンが視界に入ったのだ。
私は頭まで布団を被り震えながらそのアプリを開いた。
追体験アプリ。
自分の経験したことを他人に経験させることのできるアプリ。
ゴクリと唾を飲み込んでもう1度説明に目を通す。
「今日の放課後、確か4時前くらい……」
気がつけばぶつぶつと呟きながらアプリ内についさっきの出来事を記入しはじめていた。
なんでもいい。
誰でもいいから今のこの気持ちを知ってほしかった。
それが得体のしれないアプリだったとしても、出来事で記入することで気持ちが落ち着いてくるのを感じる。
すべての記入し終えたとき、少しだけ気持ちが落ち着いていて私はようやくベッドから這い出した。
体の震えは止まっていて、部屋着を着てしまっていることにも気がついて苦笑した。
ベッドの上で部屋着を着直していると、まだすべての入力が終わっていないことを告げる通知が届いた。
もう1度、今度はさっきよりも冷静になってアプリを確認する。
アプリの存在を思い出したのは帰宅してからだった。
靴がべちょべちょに汚れて気になったけれど、それを洗うこともせずにすぐに自室へと駆け込んだ。
汚れた制服を脱ぎ捨てて乱暴に部屋着になってベッドに突っ伏す。
そしてこらからのことを考えて体を震わせていたときだ。
スマホが震えてダイレクトメールの存在を知らせたとき、そのアプリのアイコンが視界に入ったのだ。
私は頭まで布団を被り震えながらそのアプリを開いた。
追体験アプリ。
自分の経験したことを他人に経験させることのできるアプリ。
ゴクリと唾を飲み込んでもう1度説明に目を通す。
「今日の放課後、確か4時前くらい……」
気がつけばぶつぶつと呟きながらアプリ内についさっきの出来事を記入しはじめていた。
なんでもいい。
誰でもいいから今のこの気持ちを知ってほしかった。
それが得体のしれないアプリだったとしても、出来事で記入することで気持ちが落ち着いてくるのを感じる。
すべての記入し終えたとき、少しだけ気持ちが落ち着いていて私はようやくベッドから這い出した。
体の震えは止まっていて、部屋着を着てしまっていることにも気がついて苦笑した。
ベッドの上で部屋着を着直していると、まだすべての入力が終わっていないことを告げる通知が届いた。
もう1度、今度はさっきよりも冷静になってアプリを確認する。



