「今日は先に寝るね。おやすみなさい。」

「ひまりちゃん、片付けありがとう。おやすみ。」


夕食の片付けをして、ソファでくつろぐ有と純大に声をかけた。


有は少し気まづそうに顔をあげたが
私はいつも通りに小さく手を振った。



蓮兄は夜の街に走りに出ていった。


蓮兄は本当にいつも通りだった。


いつものように美味しいご飯を作ってくれて、

いつのように冗談を言って笑っていた。


私もそれに引き上げられて、
いつも通り笑っていられた。


だけど
今日はすごく疲れた。


早く眠りたい。


もういまは何も考えたくない。