結局二人は全然帰ってこなくて

仕方なく三人で蓮兄の作ったご馳走を軽くつまんだけれど、

なんとなく気まづい空気が流れて解散した。



…部屋も片付けなくちゃな。



元々杏奈さんが使っていたピンクで揃えられたカーテンやベッドシーツなどを
クローゼットから出して、付け替えた。



私物もまとめて、とりあえずリビングの片隅に運んでいたら、純大が気づいて、それらを全部自分の部屋に運んだ。



「今日は俺の部屋で寝なよ。ね?」


そう言ってそっと抱きしめてくれた。