「昼飯一緒に食べたんだよな?」

「ああ……うん。屋台で焼き串と飲み物を一緒に食べた」

「そのほかにはどこか寄ったか?」

「仕立て屋に行った、彼女のドレスと帽子に宝石を購入した」


 ドレスを着たメルは可愛らしかったな。普段から可愛いがそれが引き立っていて素敵な女性だった。


「……それは完全にデートだぞ、ギルバード」

「は? 俺と彼女は婚約者でもないし恋人でもないぞ」

「いやいやいや、男と女が一緒に出かけたらそれは立派なデートだ」


 そ、そうなのか……知らなかった。