優しく微笑む彼女は何故か聖女様と私を呼んでいる。聖女ってなんですか? 

 それにここはどこ?



「聖女様ってどういうことですか? それにここはどこ?」

「ここはエミベザ王国です」

「は、はぁ」


 エミベザ王国……? そんな国、あったかしら。


「私、ジーク様にお伝えしてきますね!」

「えっ、ちょっと待って……」


 メリッサは私の声をスルーをし、部屋を出ていった。放置されても困るんですけど……。

 それからすぐにやってきた男性は言い放った。


「……っ聖女ではないだろう。いらない、すぐに追い出せ」