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「……っ、メル様っ!」


 目が覚めて数日後、私は本を読みながらベットの上で過ごしていた。ほとんどやってくるのはギルバード様で久しぶりに会う彼以外の訪問者はリー様だった。


「え!? リー様、きてくれてありがとうございます」

「そんなこと……っ」

「あっ、えっ! ウィリアム様!?」


 え、やばい。私今、ネグリジェの姿だよ!
 恥ずかしいんですけど……ねえ、もう。こんな姿で……!


「メル様、この度は助けていただき誠に感謝しています。本当にありがとうございました」

「ええっ、あ、頭は上げてください! 私はそんな大層なことはしていませんしっ」

「いや、大層なことをしましたよ」

「……の、ノア様!? それにギルバード様もっ」


 なんでこんなに大集合なわけ……美談美女勢揃いで場違いな気がするんだけど。