「そ、そうかしら…」

「絶対バレます!いくらメイクとカツラしてたからって元の顔を変えるわけじゃないんですよ?雰囲気くらい変えないと、ノエル様そういうの鋭いと思いますよ」

ふんっと、ドヤ顔で自信満々のルーナにそう言われると、私も不安になってきた。

確かに、言われてみれば整形してるわけではなく、ただの変装。

つまり、いかにエレノアからかけ離れているかが求められているわけで…。

ちらりと、ルーナが掲げる白いワンピースと、自分の手元に握りしめているブルーのワンピースを比べ、私は小さくため息を溢す。

「わかったわ、、ルーナの言い分が正しいと思う。あなたに従うわ」

ソファにそっと、ブルーのワンピースを置き、私は渋々、ルーナから白いワンピースを受け取った。

「わかっていただけてよかったです。さ、約束まで時間がありませんわ。ちゃちゃっと準備してしまいましょうね。エレノアお嬢様?」


「……えぇ、そうね」