〜数年後〜



「わぁっ!! 見て見て!」



里菜の声でハッと我に返った。



「今立ったよ! 一瞬だったけど!」



俺達は高校を卒業して、少し無理矢理だったけど、すぐ結婚した。


もちろん結婚したいと言ったのは俺だ。


俺達は今大学生で、子供もいる。


今では当然のように声が出せているけど、俺にとっては凄く嬉しいことだ。



「瑠菜〜!(ルナ)可愛いねぇ!」



まだ1歳の愛娘、瑠菜。


正直に言うと、俺は今も1番好きなのは里菜だけ。


娘にヤキモチはさすがに妬かないけど、なんか...な...。



「蓮君っ! あのっ、あのねっ...」



なんだかモジモジしている里菜。


俺は少し首を傾げる。



「わっ、私が一番大好きなのは、蓮君だよっ...///」