くるみちゃんの言いたいことは大体分かった。
くるみちゃんが桐谷さんを呼んだのは、私と桐谷さんをくっつけようとしてるんだ。
あはは...桐谷さんと、か...。
「私はすぐ新しい恋見つけたけど、里菜はまだ如月君引きずってるでしょ?」
私は小さく頷く。
今もずーっと、頭の中は如月君だけ。
「純は優しいしかっこいいし、里菜とお似合いだと思って...」
申し訳なさそうなくるみちゃんの表情。
私は微笑む。
くるみちゃんのその気持ちが、とても嬉しい。
「あともう1つ聞きたいことがあって! 振られた時なんって言われた??」
振られた...時???
私は昨日のことを思い出す。
あ、あれ...
「ふられて、ない...」
思わず声が漏れてしまった。
ふられてない...私まだ、気持ち、伝えられてない...。
勝手にふられたと思い込んでたけど、まだ、ちゃんと終わってない。


