「だ、大丈夫! アタシ今日友達呼んだからっ!」


「?」



少し疑問に思いながらも、私達はあるとこに向かった。


徒歩5分の駅前カフェ。


オシャレな見た目で、店前では長蛇の列が。


こ、ここに並ぶのかなっ...。


一体何分待てばっ...



「はい、里菜行くよ」


「っ...?」



私の手を取って店の中に入っていくくるみちゃん。


えっ? えっ? 並ばないとダメたよねっ!



「9時から予約していた水瀬です」



よ、予約っ...!?


くるみちゃんの言葉に私は大きく目を見開いた。


ま、まさかくるみちゃん、私のために予約までっ...!?


お、お金払わなきゃっ!


鞄の中からお財布を取り出して1万円札をくるみちゃんに渡す。