翌朝。


はぁ...ホント凄い。


たった一晩で熱が下がるなんて。


目ぇ腫れちゃった...


鏡の前でにらめっこ。


今日はお友達のくるみちゃんと遊びに出掛ける。


楽しみだけど...やっぱり私、まだ如月君のことばかり考えちゃう...。



『叔母さん、行ってきます』


「行ってらっしゃい〜」



爪先をコンコンと音を立て、ドアを開ける。


わっ...凄いっ! 晴れだぁ...! 雲一つないっ!


如月君と見たかったなぁ...って!


もうっ! 如月君のことは忘れるのっ!


ペチペチと両手で頬を叩いた。


好きな人くらい、この先どんだけでもできるっ!


如月君以上に好きな人...できる、はず...。



「里菜〜! おはよぉ!」