でもなぜか、少し悲しそうに、困ったような顔をしているの。



「何で来たんだっ!」



私の肩を少し強く掴んで、焦った様子で私を真っ直ぐに見つめてくる。



「っ...ほら! まだ熱あるじゃねーか!」



私の頬に触れる如月君の手。


ドキンッ...ドキンッ...ドキンッ...



「てか何で冷えピタ貼ったまま...?」



ククッと喉を鳴らして少し笑う如月君。


あぁ...好きだなぁ...。



「ほら、もういいから帰れよ」



私は首を横に振る。


まだ...帰れないよ...


だって私...



「あっ...ノート見た?」



私は何度か頷いた。