『何に?』


「如月君によ! 告白したのっ!」



水瀬さんのまさかの衝撃発言に私は目を見開いたまま固まってしまう。


こ、告白っ...!?



「キッパリ断ってくれると思ったのに、如月君はねっ...その気持ちは嬉しいとか言ってきて? そんなんじゃ諦められないっつーの!」



水瀬さん...。


凄いなぁ...自分の気持ち、伝えたんだ...。


それに比べて私は...ずるいよ。


喋れないことを利用して、如月君と仲良くなって...。



「アンタもさ! なんなの!? 如月君が好きなんじゃないの!?」


『好きです。大好きです。でも私、喋れないし書くのに時間がかかるし、きっとこれからも迷惑かける。それだけは嫌。なのに私、どうしても如月君が好きで、好きで、どうしようもなく好きで、こんなワガママな自分、嫌いなのに、どうしても諦められなくて』



まだ書いている途中で水瀬さんが声を上げた。



「そういう大事なことは、ちゃんと本人の前で言いなさいよっ!! あたしなんかに言ってもなんにも変わらないんだからねっ!? 如月君に、ちゃんと伝えなさいよっ!!」



水瀬さん...。


そう、だよね...。


ちゃんと、伝えなきゃ...。