「ラーメン、来週食べに行こ」 トントン…と背中を優しく叩く宵くんが、はぁはぁと呼吸を整えるわたしの耳元でそう言葉をこぼした。 「え、宵くん」 「違うのがいいなら違うのでもいいし」 「それはつまりデート……いや結婚…?」 「いやデートだろ」 「行かせてください喜んでお供します」 「ふ。うん、仁乃の好きなもの 食べよ」 あーあ、今日も安定にずるくて好きしかない。