教室の窓から見下ろすことの出来る渡り廊下。どうやらそこを今 仁菜子が歩いていたみたいだ。
窓から身を乗り出して仁菜子を見るクラスの害虫たちがそんな会話をしている。
仁菜子はおれのだっつうの。
あいつはおれが好きで、昨日泣きながら気持ちを伝えてくれたんだよばぁかばぁかばぁーーーーー……
「ひーろ」
「……あぁ?」
「コーヒー牛乳、こぼしても今日は拭いてやんねーからな」
揶揄うように笑った木暮の言葉に、無意識にパックを握りしめそうになっていたことを気付く。
あぶねえ、またやるとこだった。
「つかもう良くね?お前彼氏になったんだし」
「…いいって、なにが」
「牽制する権利があるってこと。仁菜子ちゃんはもう…つーか最初から?おまえしか眼中になかったわけだしー」
「それは……」
そうだな、そうだわ。それはそう。



