「あの、あのね……、わたしにダメなところがあったなら治すし、わたしが原因じゃないのが1番いいのは確かなんだけど…っ、でも、あの、」
「…あー……」
「びぇえっ、う、うざいよねごめんね黙る黙りますごめんなさい……」
仁菜子がなんか言っている。多分いつものネガティブが発動してるんだと思う。
ダメなところなんかない。強いて言うならおれがダメだ。脳内を下心に侵食されて、プリンをダシにして仁菜子を部屋に入れた。
あーあ、あわよくば……なんて、そんなことを思ったおれをぶっ殺したい。
仁菜子がすぐ謝るようになったのはいつからだっけ。
「紘ちゃん怒ってる?」って恐る恐る期限を伺うようになったのは?「紘ちゃんのために可愛くなりたい」って、それは本当に彼女の意思だろうか。
おれが怖いからそう思わせてしまっているんだったら。
おれがすぐ不機嫌になるから気を使っているんだとしたら。



