おれはそうでも仁菜子はそうじゃない。
自分がやられて嫌なことを人にしてはいけないってマジでそれ。俺は結構本気で後悔してる。
もし本当に仁菜子がおれじゃない他の男にに処女を捧げていたとしても、おれには文句を言う権利はないのだ。
うわ、マジで無理だな どうしよう。
「確かめてみればー?」
「…おまえ他人事だと思って楽しんでんだろ」
「あたりまえ」
「クソだな」
木暮へのうざいが更新される。
こいつの話す日本語は大抵理解ができないけれど、なんとなく、おれと仁菜子の関係性を楽しんでいるのだけはわかるから余計にムカつくのだ。
「仁菜子ちゃんが処女だって分かったら、そのまま奪ってきなよ」
「バカ言ってんな」
「仁菜子ちゃんが紘のこと本当に好きなら、喜んで捧げてくれると思うけどね俺は」
「あいつはそういうんじゃ、」
「ないんだろ、今は。紘の行動次第でどうなるかはわかんない」
チッ と舌打ちをしたら笑われた。
「無事処女奪えたら、コーヒー牛乳3本奢ってあげるよ紘」
「ふざけんな 安すぎる」
「これは高難度なミッションになりそうですなあ」
「お前マジで今すぐそのカレーパン喉に詰まって死ね」
「いつも死因が誤嚥性なのは何?」
ああぁ、あれ。
なんでこんなことになったんだ?



